先輩からのメッセージ

医学生、母校で後輩に語る

中高一貫課程第8期卒業生 座談会(平成25年)

松澤 周治さん信州大学医学部医学科6年
平山  翔さん富山大学医学部医学科5年
下嵜 啓太郎さん慶應義塾大学医学部医学科6年
春原 幸子さん群馬大学医学部医学科6年

受験勉強を始めたのは

春原 私は高2の秋まで部活動(硬式テニス)をやっていたんです。部活の日は疲れてしまい夜勉強ができず、朝早起きして勉強するスタイルにしました。このペースを高校3年間守れたことが集中して勉強する上で良かったですね。

下嵜 私が本格的に受験を意識したのは、高2の夏休み。その年の東大の数学入試問題を解き、今のままでは合格することがいかに難しいかを感じました。

平山 私はスタートダッシュが遅かったんです。医学部に行きたいと思ったのが高3の夏休みだったから。苦手教科(特に英語と古典)を放っておいたらツケがまわり、しかも得意だと思っていた教科も意外にできていない。ほとんどの教科で知識が虫食い状態でワンパターン。模試などで予想外の問題が出た時の対応力がほとんどありませんでしたね。

春原 まわりが受験を意識し始めた頃に部活が終了。私はそれから本格的に受験勉強を始めました。始める時期は人によっていろいろですが、私はこの日からやると決めて始めた方がモチベーションが上がると思います。

毎日が大切です

松澤 大学受験で一番重要なのは、毎日の予習・復習ですね。予習で大事なことは、先生がどこまで進めるのかの確認と、自分なりに解くまたは訳すこと。それが正解である必要はなく、間違えたことを確認することと、どこで間違えたかをしっかりチェックすることが大事。正しい答えや考え方は授業中、先生が教えてくれます。復習では特に、考え方が違っていた部分や、考えつかなかった解法をメインに確認していくことが大切です。

下嵜 高校では授業で大学受験に向けたサポートをしてくれるし、18時近くまで補習があったり自習ができる。学校はとても頼りになります。さらに私は英作文の添削を英語の先生に、現代文の記述を国語の先生にお願いして勉強していました。先生方はたとえ忙しくても生徒にやる気があれば応えてくれます。とにかく毎日の授業をしっかり聴くことが大切。集中して授業を聴けば復習も効率的にできます。

春原 私は通学時、電車の中で立ったまま使える参考書を探して1日1ページやるようにしました。やった日付を書き、いつ何回その問題をやったか分かるようにして。継続したら結構な数の問題を解くことができ、苦手な分野も少しずつできるようになりました。

平山 受験を経験して実感したことは、5教科7科目全部やることが必須だということ。国立医学部をはじめ、入試で落ちないためにはまんべんなく、とにかく弱点を少なくすることが大事です。英語、国語は成果が点数に結びつくのに本当に時間がかかる。また苦手な教科や、得意科目でも苦手な分野は根気よく努力するしかない。とにかく根気よく、無理なく、毎日続けることが大事です。

志望大学の選び方

松澤 どうしてもこの大学に入りたいと思う人もいると思いますが、私が志望校を決めるにあたって考えたのは、絶対に現役合格できる大学。自分の性格から、浪人しても成績が上がるとは思えなかったから。誰でも得意・不得意はあると思いますが、自分の得意な教科・分野を生かすように入試に臨むことが近道だと思います。自分のレベルに合わせて大学を選ぶにせよ、大学のレベルに合わせて目標を決めるにせよ、最も重要なことは、自分の実力を把握すること。そして現実を見つめ直したり、どの部分を直していけばいいかを確認すること。より具体的な目標を立てることができれば、日々のやる気も違ってきますよ。

春原 私が群馬大学をめざすと決めたのは、オープンキャンパスでの印象が良く、受験科目も自分に合っていると感じたから。受験を通して感じたのは、自分の性格に合った方法で勉強することが大切だということです。後輩の皆さんも、自分を見つめるチャンスだと思って受験に臨んでほしいですね。

下嵜 慶應義塾大学医学部に進み、臨床も研究も一流の成果をあげているこのキャンパスにいられるのはとてもラッキーです。例えば、神の手を持つ外科医になりたい、がんを根絶する抗がん剤を開発したいというモチベーションが生まれたとき、それを実現できる環境があるのだから。私は高校時代に頑張ったからこそ、自分の可能性がより広がったと感じています。

平山 後輩の皆さん、本当にやりたいことや目標があるなら、1回や2回の挫折でどうかあきらめないでください。天才でも秀才でもない僕たちは、地味な努力で地味に合格しましょう! ただし、皆さんを支えてくれる方々への感謝を忘れずに。